ここまではずっと同じエッジに乗っていました。本当のターンとは、エッジを切り替えることです。ヒールからトウへ、またはトウからヒールへ。そのためには、一瞬だけ板が斜面の真下を向く必要があります。最初は怖く感じますが、ほんの1秒です。何度かやってみると、その瞬間はターンの始まりであって、怖がるものではないとわかります。

1回のターンを上から見た図:ヒールエッジ(オレンジ)で斜面を横切り、ノーズがフォールラインを向いた瞬間に板をフラットにし、トウエッジ(青)に乗り換えて斜面を横切って終える。
1回のターンを上から見た図:ヒールエッジ(オレンジ)で斜面を横切り、ノーズがフォールラインを向いた瞬間に板をフラットにし、トウエッジ(青)に乗り換えて斜面を横切って終える。

なぜ板が下を向く必要があるのか

片方のエッジからもう片方へ移るには、板が雪の上でフラットになる瞬間を通らなければなりません。それが板が斜面に対して横向きのときに起きると、谷側のエッジが引っかかって激しく転ぶことがあります。ノーズがフォールラインを向いているときなら、どちらのエッジも谷側を向いていないので、フラットにしても安全です。だからエッジの切り替えは、いつもノーズが下を向いたときに行います。

まずは J ターンから

完全なエッジの切り替えの前に、J ターンを練習しましょう。木の葉落としの状態から、一瞬ノーズをフォールラインの方へ向け、また同じエッジに戻して減速します。滑った跡がアルファベットの J のように見えます。毎回、板が下を向く時間を少しずつ長くしていくと、本当のターンで感じるスピードに慣れていきます。

ヒールからトウへのターン

  1. ヒールエッジの木の葉落としで、前足の方向へ進むところから始める
  2. 前足を軽く踏み込んで、ノーズをフォールラインの方へ向ける
  3. 板が下を向いたら一瞬フラットにし、体重は前足の上に保つ
  4. 体重をつま先へ移し、前のひざを前に押し出す。トウエッジが雪をとらえる
  5. 板が斜面を横切るのに任せ、トウエッジで減速する

トウからヒールへのターン

逆の手順で行います。トウサイドの木の葉落としからノーズをフォールラインへ落とし、フラットにしてから、少しかかとに腰を下ろすようにしてヒールエッジを立てます。

後ろに座るような感覚があるため、最初はこちらの方向のほうが難しいと感じる人が多いです。板が下を向いている間は体重を前足の上に保ち、そのあとで、高いスツールに腰かけるようにひざを曲げてかかとへ体重を移しましょう。腰を板より後ろに落とさないことがポイントです。

よくある失敗

  • 板が下を向いたときに後ろに体重をかける:ターンが失敗します。前足の上にいること
  • エッジの切り替えを急ぐ:板が斜面の下を向いてから乗り換える
  • 肩だけをひねる:頭と腰を回し、板をついてこさせる

斜面の選び方

広くてとてもゆるやかで、下に平らな場所がある斜面で練習しましょう。ターンをやりきるのに足りるだけのスピードがあればよく、板が下を向く瞬間が怖くなるほどの速さは必要ありません。横滑りのときに物足りなく感じた斜面が、はじめてのエッジ切り替えにはちょうどいいことがよくあります。

何度も転んでしまうとき

  • ターンの途中で谷側に転ぶのは、たいてい板が下を向く前にエッジを切り替えているから
  • 後ろに転ぶのは、たいてい体重が後ろ足に乗っているから。前足をもっと踏み込む
  • 板が曲がらないときは、ターン方向をもっと先まで見て、頭と一緒に腰を回す
  • 疲れたら休憩を。エッジの切り替えには集中力が必要で、疲れると転倒が増えます
💡 多くのインストラクターは、まず「J ターン」のドリルを使います。一瞬だけ板を下に向け、また同じエッジに戻る練習です。完全なエッジ切り替えの前に自信がつきます。